指導者向け

子どもたち主体のバント練習

こんにちは!元プロ野球選手のしょーとです!

先日の少年野球の練習でとてもいい練習ができたので紹介したいと思います。

心を一つにする練習↓

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子どもたちはバント練習という一つの練習で、多くのことを学びました!

練習方法

前回の試合で、チームはバント処理ランナーコーチのやり方について課題がありました。

その日は5年生以下の試合があったため6年生8人のみで練習を行いました。

まずは、2班の攻撃チーム守備チーム分けました。

攻撃チームは、

  1. バント
  2. 一塁ランナーコーチ
  3. 二塁ランナー
  4. 三塁ランナーコーチ

という流れで休みなく回っていきます。

守備側は、自分のポジションにつき、バント処理を行います。

外野手の子はサブで守る可能性がある内野を守ります。残りのポジションは大人が入りました。

 

はじめの声かけ

私ははじめに、

「前回の試合で相手のバントをアウトにできなかったの覚えているかな?」

「今日はノーアウトランナー2塁でバントをする練習をします。」

「攻撃側は、バントが決まるように、バッター、ランナー、ランナーコーチがどうしなければいけないか考えよう!」

「守備側はどうやったらアウトを取れるか考えよう!」

と、声かけをしました。

正解の方法を先に教えるのではなく、1度子どもたちが自分で考えてやってみる。

そこからこうすれば良いというものを感じとることが大切です。

しかし、いろんな指導を見てきましたが、それがになってしまう指導がほとんどです。

バント練習を始める前に、守備の動きやランナーコーチのやり方を細かく教える。

→覚えることが多すぎてわからなくなる・言われたことしかできなくなる

「やりながら良かったことや悪かったことを感じよう」とだけアドバイスし、まずはやってみる。

→子どもたち自身で感じ、答えを導こうとする。

 

ここで、ひとつ子どもから質問がありました。

「何回何点差の場面ですか?」

とてもいい質問です。子どもたちが状況に応じてプレーしようとしている意識の表れですね。

場面はキャッチャーが1球1球決めることにしました。

 

練習が始まる

練習が始まると私は、ファーストランナーコーチの後ろにつき、様子を見ていました。

バント、ランナーコーチ、ランナーと目まぐるしく順番が回っていきます。

ここで気になったのがランナーコーチの役割。

声は出すものの、

「リーリーリー」

としか言わない。これ、少年野球ではありがちな声の出し方です。

少年野球の正しい声の出し方は↓

少年野球の指導法 「コーイ!コーイ!」はやめる 正しい声の出し方みなさんの周りでも「コーイ!コーイ!」と声を出して守備をしている少年野球チームを見かけたことがあると思います。 声を出すことはとて...

私はその子にコソッと「ショート位置を教えてあげよう」とアドバイスしました。

「ショート近いよ!ベース入った!」

これだけの声でランナーの動きが変わってきます。

これを続けていくと、私は1人にしかアドバイスしてませんが、徐々に皆がショートの位置を教える声かけに変わってきます。

ランナーにいるときにその方がリードしやすいと感じたのでしょう。

ミーティング

全員が5打席ずつ回ったところでマウンドに集まり、一旦ミーティングをします。

マウンドに集まると、子どもたちは監督や私の顔を見ます。

これは、日頃から監督・コーチ発信になってしまっている証拠です

私は

「次は、守備と攻撃を入れ替えるから、気づいたこと、良かったこと、直した方がいいことなど、自分たちで話し合っといた方がいいね」

とだけ声をかけました。

子どもたちは、自分たちの言葉で必死に伝え合います。

「ランナーコーチがショートの位置を教えてくれるとリードが取りやすい!」

「もはや、リーリーリーとかいう声はいらんくない?」

もちろん、全員が伝わってなかったり、こっちが意図することを話せないこともありますが、極力大人からではなく、子どもが気づけるようにすることが大切です。

指導者が話をしないミーティングは↓

少年野球の指導法 指導者は話をしない子ども主体のミーティングミーティングをしても話が伝わらない。理解してもらえない。 どうやって話をすればもっと聞いてもらえるだろうか。理解してもらえるだろう...

わざと大声で話す

私は大事なこと伝えたい時は、わざと子どもの近くにいって、大人同士で話しをします。

「一塁ランナーコーチって三塁ランナーコーチよりショートの守備位置が見えやすいんですよね。」

「一塁コーチの重要性をみんなに気づいて欲しいなぁ〜」

なんて、大声で話します。感がいい子なら、コーチがこう言ってたよってミーティングで話しをすることもあります。

アウトプットする

なぜこんなに回りくどいことをするのか?と思われるかもしれません。

しかし、大人が教えるだけでは、子どもたちはただのインプットで終わってしまいます。

それでは自分の力になったとは言えません。

そこを子どもたちが自分で気づいたように仕向け、それをチームメイトに伝えることで、アウトプットされ、自分の力になります。

また子どもたちは、監督・コーチから言われるより子ども同士で話をした方が素直に聞けます。良いことばかりです。

 

その後の練習

その後は攻守交代をして、練習を続けました。

守備のこと、バントのこと、ランナーコーチのこと、色んなアドバイスの声がグランドを飛び交います。

普段から子ども同士で伝え合い、教え合うことを続けることで、大人が指導しなくても子どもが自分で考えて話をするようになります。

大事なことだけ

監督・コーチは本当に大事なことだけを話すように徹底することです。

監督・コーチが話をするということはよっぽど大事なんだぞ!!!

って子どもたちが気付くように、無駄な話や、子どもたちだけで解決できることは、誘導するくらいにして見守っていくことが大切です。

 

おわりに

そんな私もミーティングで、話しすぎたーーーーっと後悔することもあります。

伝えたいことを予め頭で整理して、なるべく短くわかりやすく伝えるようにこれからも努力していきます。

今回の記事は先日の練習のひとシーンなので、読みにくい記事になってしまいましたが、よければ参考にしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

心を一つにする練習↓

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