指導者向け

少年野球の指導法 誰でも伝わる話し方の3つのコツ

少年野球の指導をしている方なら、どうすれば子どもたちに話をうまく伝えられるかと悩んだことがあるのではないでしょうか。

こんな人に読んで欲しい
  • 今の子どもの特徴が知りたい
  • 子どもに話が伝わらない
  • 熱く話しても心に響かない
  • 言ったことをすぐに忘れる

こんな悩みを解決するでも伝わる話し方の3つのコツを紹介していきます。

子どもの特徴

子どもは話を聞いていない

そもそも子どもは人の話を聞いていません。話を聞いていないので、どれだけ熱く話そうが、何度も同じ話をしようとも理解もしてくれませんし心にも響きません。

「こんなに思いを込めて話しているのに!」「何度も同じことを言っているのに!」と腹を立てずに、人って自分が思っているより相手の話は聞いていないものだなと思っておくことが大切です。

 自ら考える力が乏しい

いまの子どもたちは自ら考え、自ら行動するということが苦手な子が多いです。

これは様々な原因が考えられますが、1つはネット社会になり調べればすぐに答えがわかるようになったということが考えられます。

話し方の3つコツ

⒈ すぐに答えを言わない

自ら考え、自ら行動することが苦手な子どもたちに、考えて行動してもらうにはネット社会のように答えをすぐに言ってしまってはいけません。

よくノックなどでも、ミスなどをしてプレー中に気づいたことをその場ですぐに指摘し、子どもたちは「はい!」と返事するだけのやり取りをよく見かけます。

高校生や大学生ともなると、指摘されたことを理解し次に生かせることはできます。

しかし、小学生は理解せずに返事だけをしたり、言われたことがわかったとしても、言われた時点で自ら考えることをやめてしまういます。これでは成長できるチャンスをなくしてしまいます。

例えば、足がそろってエラーをしてしまったときは、

「足がそろってるぞ!!!!」

という前に、

「今、なぜエラーしてしまったのかな?」

と声をかけてみましょう。

子どもたちも慣れてくれば、

「足がそろったからです!」と原因を自ら考え、自ら改善していくことができるようになります。

最初は時間がかかりますし、練習もいちいち止まってしまうと思います。

しかし小学生に大切なことは野球が上手くなることだけではありません。

自ら考え、自ら行動していく力をつけてあげることで、どんなステージに立とうと自ら成長していくことができるのです。

⒉ 1度の話で伝えたいことはひとつだけ

1度の話で伝えたいことはひとつだけにしてください。

どうしても気づいたことや目についたことを同時にいくつも話してしまうことがあると思います。しかし、1度の話でいくつも伝えたいことを話してしまうとかえってひとつも伝わりません。

⒊ ふりかえりが大切

バッティングで意識することを説明して、「よし、じゃあ今言ったことを意識してバッティングしてこい!」といっても子どもたちは忘れてしまいます。

大切なのはふりかえりをすることです。

指導者が話をした後に、

「意識すること覚えたかな?隣の人と確認してみよう!」

「今話した内容を低学年に説明してあげて!」

こんな感じで子どもたちに、聞いた話をふりかえる時間を与えます。

毎回こんなことをしていたら時間がかかるのではないか?と思うかもしれませんが、ここは時間をかけていいところです。

ふりかえりをして自らアウトプットすることで記憶に定着し、理解することができます。

 

まとめ

少年野球を指導するということはとても難しいです。キャッチボールができない子や、会話もまともにできない1年生に指導することもあります。

しかし基礎となるこの小学生の時期に野球を通して、自ら考え、自ら行動することができることができれば、中学生になっても、それ以降も必ず為になります。

そういった子どもの成長に携わるということに責任を持ち、常に学び続けたいと私も考えております。

最後まで読んで頂きありがとうございました。