こんにちは!元プロ野球選手のしょーとです!
現在、私は小学生のときにお世話になった少年野球チームにアドバイザーとして指導に携わっています。
昨日のツイートです。
試合で緊張していつも通りのプレーができなかった子どもたち。
試合でいいプレーをするには技術が優れているだけでいけません。
技術と、あと心が大切です。
技術練習はしっかりしているけど、心の練習が足りてない。
そう思って昨日はほんの少しだけ厳しい練習を取り入れてみました。
— しょーと@テキサスヒット (@texashitshort) October 5, 2019
先日の午前中の試合で完全試合されてしまいました。
技術の精度は高い子どもたちですが、気持ちが弱い。
試合に勝つためには、技術はもちろん、気持ちの強さが必要です。
そこで私は心を鍛える少し厳しい練習を行いました。
↓試合で緊張しない方法

練習内容

ノックの終盤にバックホームの送球練習を行っていました。そこで私はランダムにノックを打ち5球連続ホームでアウトにするという課題を与えました。
5球連続くらいなら余裕だと思われるかもしれませんが、無駄のないプレーでホームにストライク送球する以外は全てセーフの判定にしました。すると、まぁ終わりません。
子どもたちは声が少なくなってきて、心が折れ始めます。
そこで私はマウンドに子どもたちを集めて、いつもは言わないような少し厳しい口調で声を掛けました。
「連続5球もアウトとれないの?苦しい状況になったら声が小さくなるの?それなら今日の試合と同じやな」
その言葉に子どもたちはピリッとした様子で私を見つめました。
続けて私は、「どうやれば5球連続アウトになるかみんなで話し合ってごらん。話がまとまったら内容を教えて」と伝え私は円陣から離れました。
話し合った子どもたちの答えは、
「全員で声をつなぐ」

もう一度ノックが始まります。しかし、まだ成功させません。ミスが続き、なかなか終わりません。
しかし、ここでさっきと違う様子が見られます。何人かの子が「みんなで声をつなごう!」と声を出しています。
ここで終わらせてあげてもいいかなと思いましたが、もう少し成功させないようにノックを続けました。
私は、「いつになったら終わるんや!」と声を張り上げました。そして、「もう一度どうすればいいか話し合いなさい」と声をかけました。
子どもたちが次に出した答えは、
「ミスしたらなぜミスしたかをその場で話し合う」

みたびノックを始めるとすぐにミスが起きました。子どもたちはそこで話し合いを始めます。
A君「今のはオレがカットに入るべきだったかな?」
B君「そうやな、こういう打球は任せる!」
といったやりとりです。最初とだいぶ変わってきました。
アウトを取るために全員が考えてプレーしています。そして5球連続アウトにするという緊張感を持ってプレーしています。
私は次の5球を比較的簡単な打球を打ち、子どもたちは見事5球連続アウトをを達成しました!
練習のポイント
- 5球連続アウトにするというプレッシャーと緊張感を与える。
- 声が小さくなり、心が折れかけるところまで成功させない。
- 子どもたち同士で話し合いさせる。
- どうすれば、達成できるか全員で考え気持ちを一つにさせる。
- 成功体験を味わわせる。
このように、自分たちで考えて行動させます。成長が見えてきたところで、成功体験を得させることが最も重要なポイントです。
練習による効果
この練習により子どもたちは、
- 苦しいときこそ声を出す
- 自発的に声を出す
- 全員でどうすれば達成できるか考える
- 5連続というプレッシャーに耐える
- 成功体験をを得る
これらのことを学び成長できました。
次の練習メニューでは、けん制練習を行っていたのですが、選手自ら「少し話し合ってもいいですか?」と監督に聞き、自分たちで話し合いが行われていました。
まさに、先ほどの練習で学び、成長している姿です。
声を出せ

このような練習を取り組むことで子どもたちは苦しい時こそ声を出さないといけないと気づくことができます。
指導者がわざわざ[声を出せ!」と言わなくても子どもたち自身で必要だと思い、声を出すのです。
よく指導者が、もっと「声を出せ!!!」と怒鳴っていることがあると思いますが、あれは声が出ないような練習をさせている指導者が悪いのです。
↓正しい声の出し方

おわりに
今回は私が初めてピリッとした表情をしていたため、子どももそれを感じとっていました。
本当は、常に楽しくプレーしてほしいですが、チームの状態を見ながら、たまにはこういった練習に取り組むのもいいなと思いました。
小学生の頃から、このようなことを学ぶことで、それぞれが上で野球するときにチームを引っ張っていける存在になってくれたらいいなと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
